グーグルの動画生成AI「Veo3」とは?無料で使えるのか?月額料金は?実際に動画生成してみた結果
グーグルの動画生成AI「Veo3」とは?無料で使えるのか?月額料金は?実際に動画生成してみた結果
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2025.05.262025.05.28
グーグルは新動画生成AIの「Veo3」を日本でも開始しました。日本を含む71か国の地域で提供が開始されます。
Veo3の使い方
Veo3は月額2,900円のGoogle AI pro(旧(旧Gemini Advanced)のユーザーが対象です。言葉で説明するだけでGeminiで8秒間の動画を作成できます。
Veo3を無料で使うには?
Google AI Proは月額2,900円ですが一か月間は無料のため、無料期間中であれば実質Veo3も無料で使うことができます。
Google AIの有料プランは、「Google AI Ultraプラン(月額36000円)」と「Google AI Proプラン(月額2900円)」(あとは企業向けのプランVertex AI Enterprise)があり、Ultraプランでは月125本まで生成可能なのに対し、Proプランは月10本まで という制限があります。また、特に、Veo 3の最大の目玉である「ネイティブ音声生成(環境音、キャラクター音声、リップシンク、音楽生成)」は、Ultraプランの主要な利点 として挙げられています。
まとめると、
Google AI Ultraプラン : Veo 3の全機能(高品質な映像、音声、リップシンクなど)を最大限に利用できます。月間生成本数もProプランより多く設定されています。
Google AI Proプラン : Veo 2モデルでの動画生成が可能です。Veo 3に比べて機能が制限され、特に音声関連の高度な機能は含まれません。生成できる動画の本数もUltraプランより少なくなります。
したがって、Veo 3の「プレミアム機能」とされるような、より高度な動画生成や音声連携機能を求める場合は、Ultraプランへの加入が必要 になります。
つまり、Veo3を試しに使ってみたいくらいなら、Pro版で、高度な動画生成を使いたいならUltraプランへの加入が必要です。初めて課金をする人は、価格の差があるので迷うところですが、Ultraプランも3か月は半額の18,000円で使えるので、まずはPro版を使ってみた上で更にたくさんの本数が必要なら、Ultraプランに切り替えるのが良いでしょう。
Google AI Proにすれば
動画生成モデル「Veo」(現在はVeo3)を使える
Deep Research など、Gemini のより多くの機能にアクセスできるようになる
最大 1,500 ページのファイルをアップロードでき、情報量の多い書籍やレポートの内容を把握できるようになる
Google の最も高性能な AI モデルを利用できる
Google フォト、Google ドライブ、Gmail 共通で利用できる 2 TB のストレージを利用できる
その他の特典としてGoogleストアで10%のキャッシュバックやGoogleMeetの長時間のグループビデオ通話、Googleカレンダーの追加機能などGoogle関連サービスで特典が付く
など、メリットがあります。
Google AI Pro・Ultraプランに加入するには?
ここでは、Proプランに加入する例として開設します。
1.ご自分のGoogleアカウントにログインした状態で以下のページへアクセスします。
https://one.google.com/ai?g1_last_touchpoint=61&g1_landing_page=65&utm_source=gemini&utm_medium=web&utm_campaign=sidenav_evo
Pro版は1か月間無料で使えますし、Ultraプランでも3か月間は約半額の18,000円/月で使えます。
2.それぞれのプランの下にあるボタンをクリックします。
3.利用規約が表示されるので「同意する」をクリックします。
3.支払い方法を選択します。クレジットカード、Paypal、Paypay、クーポンなどのコードが利用できます。
4.今回はクレジットカードで支払う方法を選択しました。カード番号などを入れていきます。
5.今後の流れが表示されます。もし無料トライアル中に解約する場合は、表示期日までに解約すれば請求は発生しないとのことです。
Google Play の [定期購入] でいつでも解約できます
申し込み日の1か月後の前日までに解約された場合は、請求は発生しません
試用期間が終わる 7 日前にお知らせします
6.申し込みが完了するとこのような画面が出ます。
7.すぐに利用する場合は「Gemini Proに移動」ボタンをクリックして進みます。
Google AI Pro のメリット
Google AI Pro のメリット
Google の最も高性能なモデルとプレミアム機能を利用可能
Veo 2 で高品質の動画を作成
Gemini のより多くの機能にアクセス(Deep Research など)
NotebookLM Pro の音声概要とソースの上限が 5 倍
Gemini in Gmail、Gemini in Google ドキュメント、Gemini in Google Vids など
追加の保存容量とプレミアム特典
Veo3の特徴
音声付きの8秒の動画を生成可能。下記のユーチューブ動画はインプレスさんがアップしているVeo3で作成した動画だそうですが、こちらの例では、実際にVeo3を使って作成され、生成は3~4分程度で作られたそうです。
"
frameborder="0"
allow="accelerometer; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture"
allowfullscreen
title="5tVOXol78BE"
loading="lazy"
src="//www.youtube-nocookie.com/embed/5tVOXol78BE?feature=oembed&controls=1&autoplay=1&enablejsapi=1&rel=1"
>
カメラのアングルや水の流れる音、カメラのピントがとても自然!
「動画生成AIで作られた」という先入観が多少邪魔をしつつも、言わなければ気が付かないかもしれません。とても自然な仕上がりです。
Veo3を使って動画を作ってみた!
Proに入ると、アカウントの横に「PRO」のマークがつきます。
入力フォームにも「動画」が追加されています。
最初に「動画」アイコンをクリックしてから、実際にイメージした動画の風景をテキストで入力していきます。
AIカケル
天気の良い昼、海の水際でホワイトのラブラドールレトリーバーが投げられたボールを口にくわえて拾い、カメラに向かって走ってくる。カメラは飼い主の視点で、カメラに向かって最後はアップ。
指示を入力し、紙飛行機マークを押すと、このように「動画を生成しています」という画面が出ました。
体感で3分ほどでしょうか。生成された動画が表示されました。
サムネイルを見て・・・涙が出ました。なんと、この動画は昔飼っていたペットと過ごした日を再現したものだったから です。
実際の動画がこちら(ダウンロードするとmp4形式でデータを保存しておけます。8秒で3.2MBでした)
あれ?よく見ると、最初にボールを咥えているのに、途中でなくなり(飲み込んだ?笑)、最後にまた受け取る、というおかしな点はありつつも・・砂を走る音や犬の息使いなどはとても自然。
一度生成した動画の修正や追加は可能か
少し気に入らない部分があったので、修正を指示してみました。
AIカケル
修正 加えているボールは白いボールにして。水際に落ちているボールを口にくわえたまま持ってきて、最後に飼い主に渡す
体感としては、修正の方が生成に時間がかかっていた様子。
生成された動画がこちら。
あれ?最初に作った動画をもとに修正して欲しかったのだけれど、前回のプロンプトと修正のプロンプトを元に再度作り直した印象 。しかも、飼い主が投げたボールじゃないボールをすでに拾っている・・。修正というより新規に作ってしまうのかもしれません。
とはいえ、8秒。作品にするには本数をつなぎ合わせる必要がある
動画生成AIは、まだまだ過渡期なので、現在のところ生成できるのはたった8秒です。作品として仕上げるには、かなりの本数が必要なので、動画生成AIだけをつかったそれなりの「動画作品」を作るには、上位プランが必要になってきます。
しかし、TikTokやYoutubeのショートのような短い動画であれば、8秒間の動画でも十分使えるはずです。
今後、このようなショート動画が動画生成AIで生まれてくるのも時間の問題です。
AI作品だらけになってしまうのも、少々さみしい気もしますが、オリジナル作品をより魅力的にする目的ならば、使用する意味も十分ありそうです。
懸念事項は以下の通り
ユーチューブのショートやTikTokがAIが生成した動画ばかりになる
映像素材や写真素材の必要性の低下
フェイクニュースが増える
Proプランで動画を作ってみた感想
Proプランでは、Veo3の機能を十分に味わえないのではないか?と感じていましたが、お試しなら十分。欲を言うと20秒くらい作れると満足度が増すかも?とは思いました。
私のように動画作成未経験者が少し動画生成を試してみたい、くらいでしたらProプランで十分です。
また、Ultraプランは何倍もの料金がかかってしまうので、上位プランに移行するには少し勇気がいるのも確か。動画作成のプロならば検討の余地はあるけれど、素人ならばProで十分です。
作り出すと指示に凝りだしたくなりますが、頭の中の動画のイメージを伝わりやすく文章で指示するのは、思った以上に難しい 。
今回も、動画自体はとても自然でしたが、ボールが途中で消えていたりと不自然なシーンも生成されてしまい、何度が作り直す過程でもとに戻れないような状態になりました 。AIとの意思疎通が意外と難しい、と感じました。
ただ、今回のように亡くなったペットとの思い出を再現するような使い方はエモい。もう、自分で撮ることが叶わない動画が見れるのは心躍る体験でした。
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