画像生成系のAIはこのところ、いろんなツールが出ていますが、生成された画像を使って個人利用以外に使って問題ないのか、少々困るところ。
AIで生成された作品の著作権法上の扱いは未解決の問題であるため、これに対する簡単な答えはありません。答えはお住まいの国によって異なる場合があります。
という記載があったりして、結局のところグレー状態ともいえる昨今。
このグレー時期を良いことに、Amazonのkindle写真集にも画像生成AIで作ったであろう写真集などが多くならんでいます。
こういった状態が画像生成AIを広く使っていいのか、躊躇してしまう部分ではあります。
しかし、著作権はオールフリーです!という謡っているサービスも中にはあります。
それが、商用利用も可能な日本語画像生成AI「CommonArt」です。
画像生成AI「CommonArt」とは?
スマホアプリでAIイラストやAIアバターが作れることで有名な「AI PICASSO」やオンラインでAIを使った素材を作ることができるAI素材.comなどを公開している「AI Picasso株式会社」が今回リリースしたのが商用利用も可能な日本語画像生成AI「CommonArt」。
公式noteによって公開されました。https://note.com/aipicasso/n/nf17f876839b2
なぜ「CommonArt」は商用利用可能なのか
公式発表ページによると、まず「学習に使われている画像が著作権やライセンスに配慮されたもの」であること。なるほど、画像生成の元となる画像がすでに著作権やライセンスに問題ものであるならば、それらを組み合わせて生成された画像は、誰の著作でもライセンスでもない、ということでしょう。
今まで画像生成AIで問題だったのは、クリエイターに対して「画像に対する学習許可を得ていない状態」だったこと。
この点をクリアにし、日本語にも対応しています。
ただし、現在は機能制限のあるβ版(ベータ)。まだ、計算量不足によって表現能力が低いこと、日本の知識が少ない、ということ、美女とアニメは生成できない、そうです。
はっきりと言うのが潔いですね。なにはともあれ詳しいことはこちらのnoteを読んでいただくとして、当ブログでは早速ためしてみたいと思います!美女とアニメは望みません^^
CommonArtβの使い方
オンライン・オフラインで使う方法がありますが、今回はオンラインで試してみます。
1.https://huggingface.co/spaces/aipicasso/commonart-latest こちらのサイトにアクセスします。

2.上部の「生成したいものを日本語や英語で説明してください」のテキストフォームに生成したい内容を入力し「生成」ボタンを押します。
詳細設定では、画像の大きさを変えられますが、推論回数はどんな機能なのか分かりませんでした。

3.「生成ボタン」を押すと画像が生成される
CommonArtβで生成してみた結果

今回は「青い海と白い壁の街並み ギリシャのような風景」としました。
画像の上のボタンで拡大、ダウンロード、シェア(要ユーザー登録)ができるようです。
ダウンロード後の画像は「webp」形式でした。
下の方に生成例があったので、本当に著作権は大丈夫なのか?という観点から『ポケモンのピカチュウ。任天堂が作ったキャラクター。黄色い。ほっぺは赤い。電気を放つことができる。』を選んで生成してみたのものがこちら。

ピカチュウどころか、もはやほっぺもどこか分かりませんし、電気を放つ、という指示の表現もどこかわかりません(笑) 生き物なのかすら判断できません。
とまぁ、ベータ版ですから正式リリースとなれば、また性能は上がると期待しますが、風景画の生成なら問題なく使えると感じるツールでした。
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