ワードプレスで使えるAI関連のプラグインで「あったらいいな」と思っていたのがアイキャッチ関連のプラグインです。
ブログを書いている人はご理解いただけると思うのですが、ワードプレスには「アイキャッチ」といって記事の内容にあったサムネイル画像が必要になります。
地味に面倒な作業ですので、AIの力を借りて少しでも作業を軽減させたい!これが最終目標です。
- Imajinn – Magical AI Image Generation/最新のStable Diffusion XLモデルを搭載し、シンプルなプロンプトで画像を生成したり、画像内に単語を生成したりできる。グーデンブルグブロックで投稿やページ内に画像を生成することができる。お気に入りの画像はライブラリに保存。バリエーションの生成や顔の修復も可能。altの入力も可能。無料と有料アカウントあり。独自のAPIを使うため、40枚まで無料
- Alt Text AI/地味に面倒だなーと感じるAltの入力。アップロードされた画像が分析されて、最適な代替テキストが自動的に追加される。有料プランもあるが無料のトライアルができる。(無料トライアルは25クレジット)一括更新ツールを使うと、ライブラリにすでにある画像の代替テキストが生成されます。25クレジットでどのくらいできるのか期待大。
- Generate Images (AI) – Magic Post Thumbnail/まさにドンピシャな名前のプラグイン。投稿タイトル、テキスト分析などに基づいて、Google Images、DALL·E、Stable Diffusion、Pexels、Unsplash、Envato Elements、Pixabay から画像を取得。投稿を公開するときに、注目のサムネイルとして、または投稿内に画像を追加します。無料と有料があり。
ワードプレス内で画像生成と挿入ができるImajinn
Imajinnでできること
ワードプレスのメディアメニューやGutenbergのブロックから画像生成が可能になるプラグイン。
一度のプロンプトで4枚生成され、気に入ったものをメディアライブラリに収納できる。
独自のAPIを使っているので、各AIのAPIコードなどを紐づける必要がなく、無料版であるならすぐに使うことができるし、与えられたクレジット内ならば無料で画像を生成&挿入ができる。
https://ja.wordpress.org/plugins/imajinn-ai

Imajinnの使用方法と有効化すると追加される機能&メニュー
ダッシュボード→メディアに「Imajinn AI」というメニューが追加されました。

Imajinn AIを使うには登録が必要
新しく追加されたページを見てみると、まずは無料アカウントの登録&ログインが必要だということです。メールアドレスやパスワード、利用規約に同意して「Connect」ボタンを押します。

接続が成功すると、まずはじめにこのような画面が表示されました。

翻訳すると以下の通りです。(直訳なので表現が変な部分もあるかもしれません)
Imajinn へようこそ! 最高の画像を作成するための簡単なヒントをいくつかご紹介します。
する:
- 詳細かつ説明的なプロンプトを英語で書いてください。
- 最良の結果を得るには、スタイル ドロップダウンを使用してください。
- 単一のオブジェクトではなく、より小さい詳細または複数の詳細を含む画像を生成する場合は、3:2 または 2:3 の比率のみを使用します。
- 人間ではなく AI のように考えてください。作成したい画像に関連するテキストをオンラインで見つけるにはどうすればよいでしょうか?
しないでください:
- 写真のようにリアルな人間の指、腕、または脚を生成しようとすると、変形して見えることがよくあります。
- 判読可能な単語、テキスト、またはロゴを作成できることが求められます。単純な単語よりも長いテキストは通常、意味不明になります。
- プロンプトは英語以外の言語で記述してください。申し訳ありませんが、モデルは主に英語の画像説明でトレーニングされました (自動翻訳は近日中に提供されます)。
プロンプトは英語でかけ!だそうです。(ただし、のちに日本語で試したら日本語でも大丈夫でした。推奨が英語ということなのでしょう。)
メディアメニューから画像を生成できる

この画面からプロンプトを入力すると画像が生成され、メディアライブラリに入るようです。
画面では10クレジットが与えられているのが分かります。これが40枚分にあたる。
画像のタッチやアーティストスタイルなどを選択できます。
ブロックエディタには「メディア」ブロックに「Imajinn AI」ブロックが追加される

ImajinnAIを選択すると、編集エディタに同様の入力フォームが挿入される。

試しに日本語で入力しても、生成されました。が、やはりうまく伝わっていないのか、プロンプトの指示はうまく伝わっていない様子。

「Insert」ボタンを押すと、編集画面に直接挿入されます。

挿入ボタンを押しただけで、キャプションやaltも入っていました。
APIを使っていないので(独自APIを使っている様子)、画像を生成するたびにOpenAIなどに課金される、という心配はないですし、OpenAIなどのAPI登録なしに使えるのでAI画像生成をちょっと試してみたい、という方には良いのではないでしょうか。
しかし、無料のクレジットは10しかなく、AI関連の他のプラグインでも代用が利くような気がする、というのが今回試してみた本音です。
地味に面倒なalt入力をAIが助けるAlt Text AI
ブログを書いていると意外と煩わしさを感じるのが画像につける「代替テキスト=alt」の入力です。
表に出てくることがないため、省いてしまいがちな作業ですが、本来は入力しないといけません。
挿入する画像が増えると手間もその分増えます。
常々面倒だな、と感じていた作業なのでこの部分をAIが担ってくれるなら!と感じたプラグインです。
Alt Text AIでできること
アップロードさせた画像が分析されて自動に代替テキストの追加をしてくれるAIツール。一括生成ツールでは、ライブラリ内の既存の画像にも代替テキストを追加可能。
画像自体を生成するものではなく、あくまでaltの生成にAIが使われるプラグイン。
https://ja.wordpress.org/plugins/alttext-ai

Alt Text AIの使用方法と有効化すると追加される機能&メニュー
プラグインを有効化するとダッシュボードのメニューに「AltText.ai」メニューが追加されました。
まずはセッティングが必要です。

AltText.aiアカウントの登録が必要
最初にAltText.aiのアカウント登録が必要で発行されたAPIを入力する必要があるので登録します。
https://alttext.ai/?utm_source=wp&utm_medium=dl

このような画面が出るので入力していきます。今回、当方はGoogleアカウントで紐付けしました。
同時にGmailにもメールが届きました。メール内にはAPIキーは書かれていません。
入力するAPIキーは、登録後のアカウント画面の「API Keys」から発行する必要があるようです。

画面中央の「+New API Key」ボタンをクリックします。

APIキーに自分が分かる名前を付けておきます。

すぐにAPI Keyが発行されるので「Copy」のボタンを押してコピーしておきます。

ワードプレス画面に戻ってコピーしたAPI Keyをペーストし、「Add API Key」ボタンを押します。

すると、今どのくらいのクレジットが残っているのかが表示されます。
この設定画面はalttextをどの言語で行うのか、などの細かい設定ができます。英語表記なので、翻訳しながら設定を進めていくことをお勧めします。画像のタイトルやキャプションの追加も可能のようです。
画像をアップロード、もしくはGutenbergにコピペすると、自動でAltが生成される
設定が済んだのちには何もする必要はありません。
新しく画像をアップロードしたり、キャプチャ画像をコピペしてブロックエディタ画面に挿入すると勝手にAltが入力されます。
以下やAlt Text AIをONにして、Yahooのトップ画像のキャプチャを載せてみましたが、日本語でキャプションやaltが付きました!

掲載時のキャプション付きの掲載結果は以下の通りです。

最初は「Altの入力にお金をかけるなんて・・」と感じていたのですが、有料プランを見たらそれほど高くなかったので大切にしているメインブログやビジネスサイトには導入する価値はあると感じました。(買ったクレジットはおそらく複数サイトで使いまわせる)
ただし、ON・OFFの切り替えがあるわけではないので、例えばブログのデザインのための画像であったり、altを入れるほどではないテスト画像だったり、間違い画像にも自動でaltが生成されてクレジットを消費してしまうのが難点です。
Generate Images (AI) – Magic Post Thumbnail
アイキャッチ作りを楽にしたい!というのはブロガーみんな気持ちでしょう。
プラグインの名前を見る限り、ドンピシャなプラグインですので期待に胸が膨らみます。
AIが生成した画像だけではなく、投稿タイトルやテキスト分析からPexels、Unsplashなどのフリー素材サイトからも画像を取得します。
Magic Post Thumbnailでできること
投稿タイトル、テキスト分析などに基づいて、Google Images、DALL·E、Stable Diffusion、Pexels、Unsplash、Envato Elements、Pixabay から画像を取得します。プラグインは、投稿を公開するときに、注目のサムネイルとして、または投稿内に画像を追加します。無料版と有料版があり。
https://ja.wordpress.org/plugins/magic-post-thumbnail

Magic Post Thumbnailの使用方法と有効化すると追加される機能&メニュー
プラグインを有効化するとダッシュボードのメニューに「Magic Post Thumbnail」メニューが追加されました。
まずはセッティングが必要です。

設定画面では、使用するAIエンジンなどを設定できる
設定画面では、どこのサービスから画像を持ってくるかを設定できます。
海外の無料の画像提供サイトに関して言えば、ワードプレスで無料画像サイトから検索した画像を挿入できる「InstantImages」の方が多め。また、使用するのに独自のAPIキーを入力する必要があるものもあります。

「Automatic」設定では自動で入る画像のソースや場所を設定する

文章の一番上に入るFuatured Imageの他、インラインで任意の場所にも挿入できる。
これは、記事を投稿しただけでは生成されず、記事一覧画面からGenerateImagesを選択すると挿入されます。※日本語だとうまく生成されないかもしれません。

使用テーマがCocoonだとこの画面が表示されませんでした。また、以下ご紹介する機能も表示がなかったりしました。Cocoon自体がアイキャッチの自動挿入機能を持っているためでしょうか。(Cocoon設定でアイキャッチの機能をOFFにしても改善されず)もしかしたら、他のプラグインやテーマとの相性があるのかもしれません。
→開発元に問い合わせをしてみたら、アップデートで解消されました!
ページ設定のアイキャッチ画像のところに画像生成ボタン
投稿や固定ページの設定画面(アイキャッチ設定の箇所)に、Magic Post Thumbnailのボタンが表示されます。自動でアイキャッチを作るか、手動で探すかを選択できます。

Gutenbergのブロックに「MPT Images」というブロックが追加される

ブロックエディタには「MPT Images」というブロックが追加されました。
ブロックエディタには「MPT Images」というブロックが追加されました。挿入してみると「Seach for images」というボタンが表示されます。

自動でアイキャッチを生成したり検索して設定してくれるのは、とても画期的な機能ですが、私が使っているワードプレステーマのCocoonでは機能しませんでした。→アップデートで解消しました
また、テーマや他のプラグインの機能で「記事の一番上にある画像をアイキャッチに設定する」というものもありますが、そういったプラグインや機能を持っているテーマだと相性が悪いかもしれません。
極論からいうと、自動で設定されたアイキャッチが必ずしもマッチしているものとは限らないので、結局は「Instant Images」で画像を探してくるか、AIで生成するか、記事の最初に登場するように挿入すれば同じ状態になるわけで、代用が利くなとは思いました。
ただ、記事上に画像を挿入したり、アイキャッチ画像の一括生成ができるので、作業を一気にやりたい人には役に立ちます。
可能ならアイキャッチに記事タイトルを挿入するなど、一歩進んだアイキャッチ作成だったら良かったなと感じます。
ただ、普通の使い方をしていれば有料にしなくても十分なので、入れていて損はないプラグインだと思います。(Cocoon以外)
ワードプレスで使えるAI画像関係のプラグインのまとめ
今回はワードプレスで使えるAI関連のプラグインで画像回りに便利なプラグインをご紹介しました。
記事作成系のプラグインにも言えますが、ワードプレスの中で使おうとすると、どうしてもAPIをかみますから、少額でも料金がかかります。
別窓を開いておいて、無料で生成→ダウンロード→ワードプレスへアップロード、という手筈が面倒ではなければ、料金がかからないわけなので手間賃を払う価値があるかどうか、ですね。
どうしてもAIを使って画像を生成しなければならないのか、それとも無料の素材でなんとかなるのか。この点にも使うかどうかが分かれるところです。
また、あまり多用しすぎると、ワードプレスの動きが重くなるので、今回のようにあれこれ一度試してから、一番自分にあったプラグインだけを残す方が良さそうです。
特にサムネイル生成系は、テーマや他プラグインとの干渉が予想されるので、まずテストしてみてから導入するかどうかを決めてみてください。
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